家具職人ブール
1840年代にバルザックが執筆した『ジャーナリズム博物館』を、1986年に鹿島茂の訳で新評論が出版した。
その一文に、
ブール(13)が家具を作るのに似ている。
とあり、その注として、
(13)ブール 不明。少なくとも『人間喜劇』の中にはこの職人の名前は登場してない。
とあった。
一方、1987年に青土社から出版された『欲望の修辞学』多木浩二著には、
寄木細工の歴史は古いが、寄木細工を施した家具の黄金時代は十七、八世紀である。この時代の寄木細工はアンドレ=シャルル・ブールというルイ十四世時代の家具職人に代表され、「ブール」という名は固有名詞を脱してこの種の装飾をもつ家具のタイプの名称にまでなった。
とあった。
『ジャーナリズム博物館』で不明とされていた人物像を『欲望の修辞学』で知り、校正者が初めて誤植を発見したように小躍りして喜んだ。もう30年前になる。
T
おやつがたくさん

祖母のこと
今年の3月に母方の祖母が亡くなって以来、少し元気のなくなってしまった祖父に会いに行くため、週末はなるべく黒部市まで出かけるようになりました。
自分はそこまでお婆ちゃんっ子ではありませんでしたが、祖母のいない家に行くと、子供のころの記憶を思い出します。一緒にお手玉で遊んだこと、地元の祭りに連れて行ってもらったこと、ヨモギ団子を作るのに使うヨモギを摘みに行ったこと、畑にスズムシを取りに行ったことなど、色々ありました。
祖母との思い出はもう増やせませんが、こうした懐かしい良い思い出は、忘れないように大事に保存しておきたいなと思います。当時の写真はどれくらい残っているのか、そもそも撮影自体されていたのか、今は分かりませんが、今度訪ねた時にはアルバムを探してみようと思っています。
こうしたことを考えていると、追想集を作りたいというお客さまの気持ちがより理解できてきたような気がします。
編集AS
県内で久しぶりに「芝桜」発見!
2016年のGW前半、暇に任せて砺波方面に昼ご飯を食べに行く途中で「芝桜の里」という幟がたくさん出ていました。時間はたっぷりあったので、幟のあたりに車を停めて散策してみると、「芝桜の里」というほどではありませんが、それなりの芝桜が美しく咲いていました。
これからますます拡大・成長して「チューリップ」と並んで砺波の見どころになることを期待しています。
休日に出かけることで、県内各地の新しい取り組みや自然環境など、まだまだ自分が知らない新しい発見があるものです。
編集:TK
午前3時起床が日常に
今年に入ってから、出張が増えました。ほとんどが関西です。その出張も、始発で行き、最終で帰ってくるというのがほとんどで、多いときは週2回このパターンです。さぞ、多くのクライアントを訪問されているのですね、と思われるでしょうが、出張の多くは1社に缶詰めというもので、前後や途中抜け出して他の打ち合わせを入れることができないため、泊まりにしたり、日を改めて出向いたりするため、必然的に出張の数も増えているわけです。最終で帰ってくると、富山に着いても公共交通機関が動いていないため、自分で運転して帰宅しますから、ちょっと一杯というわけにもいきません。以前は車中で仕事というのがパターンでしたが、出張の無い日でも朝3時には目覚めてしまうようになり、どうも1、2時間で目が覚めるような体質になってしまったようです。休日も、子どものサッカーの送迎で早起きが普通で、起きたら昼前でした、ぐっすり寝ることができました、などということは久しく経験していません。明日も出張なので、また3時起床です。
(編集 A)