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氏名

作曲家團伊玖磨のエッセイ集『なおなお・パイプのけむり』(朝日新聞社、昭和53年4月30日)、のダイレクト・メールと題した一節に、
面白い事なのだが、これらの大切でない書信、新聞、雑誌等は、申し合わせたように僕の苗字を団と略字で書いてあるのですぐにその内容がこちらにとって大切で無いものだと判る。略字のものは内容を見ずに全部捨てる。僕の名前は團であって団では無いのだから、他人宛ての手紙を読んでは悪かろうと遠慮するからである。ローマ字のもの、片仮名のもの、平仮名のものは読む。
とある。
逆の立場で、西郷隆盛の弟・西郷従道の名前に面白い逸話がある。本来は「りゅうどう(隆道)」だが、明治維新後、名前を届ける際に、訛りのためか「じゅうどう」と聞き違いされ漢字も従道と当てられた。本人は、構わず従道(じゅうどう・つぐみち)を使い続けたとある。
團伊玖磨の主張とは裏腹に、大阪府立図書館・富山県立図書館・石川県立図書館・の蔵書検索では「団伊玖磨」と出る。東京都立図書館でも8割方「団伊玖磨」と出る。
私の苗字の一字に、旧字・新字・異体字など5、6字はあるらしいが、登記簿の漢字で来ることはまずない。

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| 2016.08.19 | 趣味 | comment(0) | trackback(0) |
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