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『世界一美しい本を作る男』

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もう8月のことになりますが、TOYAMAキラリ開館1周年記念に行われた映画上映イベント(先着200名、無料!)に行ってきました。
映画のタイトルは『世界一美しい本を作る男―シュタイデルとの旅―』というものです。「世界一美しい本を作る」と称される、ドイツにある小さな出版社の社長であるゲルハルト・シュタイデル氏の仕事に、密着取材を行い制作されたドキュメンタリーです。
氏は、高名な写真家やノーベル賞作家など多くの顧客を抱えており、世界中を飛び回って彼らのもとに直接出向き、打ち合わせを行っています。写真家から数十万ドルもの保険金がかかった貴重な写真を受け取った後、直帰せずに次の顧客のもとへ飛び、本のレイアウトや装丁、色の指定、スケジュール管理などを綿密に話し合います。
内容はほぼ全編がそういった顧客との打ち合わせのようすで、インクの匂いの違いにまで触れたりするマニアックなものですが、
「もっと商業主義にまみれた装丁にしたい」、「じゃあバーコードを表4いっぱいに金で箔押ししよう」、「表紙もラメ入りで一冊一冊違う色にしちゃおう」
などといって本がどんどん露悪的な見た目になっていく模様も見られるので、業界人以外が見ても楽しめる映画になっていると思います。

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| 2016.12.02 | 趣味 | comment(0) | trackback(0) |
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