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この骨の価値が分かりますか?

 

仕事の打ち合わせで、神社の宮司をなさっている方とお会いしました。歴史ある神社では、いろんな「お宝」をお持ちです。その中のひとつを見せていただきました。

 龍の骨.jpg

「龍の骨」として、長年大切に保管されていたものだそうです。

宮司さんによると、「最近の調査で、ニホンアシカの骨だと判明した」とか。その場にいた方たちと「なんだアシカですか」「アシカの骨がずっと大切にされてきたなんておかしいですね」「科学の進歩はロマンを壊すなあ」などと話していました。

 でも、調べてみると「ニホンアシカ」は、すでに絶滅したとみられている種だそうです。島根大学汽水域研究センターのウェブサイトに掲載されていたニホンアシカ標本画像の解説によると

「ニホンアシカの剥製標本としては国内では珍しい。国外には、オランダ国立自然史博物館に江戸時代に来日したドイツ人医師シーボルトが持ち帰ったものが3点収蔵されているほか、大英博物館に毛皮標本1体と頭骨4点があるのみで、世界的にも非常に貴重な標本である。」

とのこと。ニホンアシカの骨だというのが本当なら、龍の骨とまではいかなくとも、やはり貴重なものだったのですね。

 物を知らないということは、物の価値を判断できないということにつながります。物の価値を判断できないということは、損失につながります。何事に対しても「知る」という努力が必要だと感じました。

 

青青編集RH

 

 

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| 2010.04.20 | 日常 | comment(0) | trackback(0) |
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