もうすぐ選手権。
「選手権」―それは、スポーツなどで最優秀を決める大会、つまり日本一を決める大会で優勝した選手または団体に与えられる資格のことです。全日本○○○○選手権大会、全国○○○○選手権大会など、いろいろな年代で日本一、チャンピオンが決まります。サッカーの場合、一般の部には天皇杯全日本サッカー選手権大会、全日本大学サッカー選手権大会、高校生年代には、全国高等学校サッカー選手権大会、中学生年代には全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会などがあります。全国高等学校サッカー選手権大会では昨年富山第一高校が日本一、今年は星稜高校が日本一と、2年連続北陸勢が優勝していますね。
小学生年代の大会に「選手権」と名の付く大会は見当たりませんが、全日本少年サッカー大会 決勝大会が、小学生の日本一を決める「選手権」大会になります。昨年までは、夏に開催されていましたが、今年から冬開催となり、鹿児島を舞台にクリスマスの日に開会式、29日に決勝戦が行われる予定となっています。この大会に出る都道府県の代表を決める大会が、今まさに全国で行われており、富山県大会は10月25日に準々決勝、同月31日に準決勝・決勝が行われます。
サッカーをしている二人の息子は同じクラブチームに所属していて、上の子は全日本ユース(U-15)サッカー選手権の北信越大会への出場権を獲得(選手層が暑いのでベンチにすら入れないと思います)、下の子は全日本少年サッカー富山県大会に出場してベスト8に残っています(登録メンバーですが、5年生なのでほとんどベンチウォーマー)。
小学生年代は、春から秋にかけてリーグ戦を行い、その成績を秋に開催される地区大会に反映することが決められています。またリーグ戦に参加しないと、地区大会に出場すらできないことになっています。秋に地区大会が行われるようになったため、毎年恒例の学校行事(学習発表会など)と予定が重なり、スポーツ少年団などは学校行事を優先して大会を棄権するケースがありました。この「選手権」に出場することを目標に6年間頑張ってきた選手に、「棄権する」ことを伝える指導者や保護者の気持ちを考えると、開催日程など調整できなかったのかと思うのは決して私だけではないと思います。選手権の冬開催はしばらく続くので、地区大会を見直すしか方法はありません。知恵を出し合って、試合できる環境を、来年こそ実現してほしいものです。
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